こんにちは。
映像クリエイターのDAISUKE KOBAYASHIです。

フィルムっぽい映像・動画を作るのが好きでここ最近良く作っています。そんな映像たちは是非ボクのYouTubeを観てくれたらと思いますが、先日もまた作ってみましたので、そうした映像を作ってみたい方には多分参考になるかなと思います。


先ずは論より証拠でYouTube動画をチェック。10分ほどの長い動画となっていますが、これからのあなたの映像制作人生と照らし合わせた時に、たった10分程度の時間投資だけで得られる情報価値はそれなりにあるはずです。

カラコレ、カラグレ、ノイズに関しては今まで何度か説明してきているので飛ばしまして、今回紹介しておきたいのはRGBのズレです。
このRGBのズレた感じが昔からなんとも好きで、今までも映像作品に落とし込むことも少なくありません。

 

描画モードを覆い焼き(リニア)

で、やり方は非常に簡単で、動画でも説明をしていますが、先ずはタイムラインに同じフッテージを3つにコピーします。

そこから、その各フッテージの不透明度の描画モードを『覆い焼き(リニア)』にしてあげます。

描画モードを理解すると、今回のRGBのズレのためだけに限らず、様々なシチュエーションで使えるためこの機能は使い倒してみると面白いと思います。

 

エフェクトでカラーバランス

次にエフェクトからカラーバランスを選び、各フッテージに載せます。
上のフッテージには赤100%、真ん中のフッテージには緑100%、下のフッテージには青100%にして、3つの各フッテージがRGBによってバランスを取れている状態にしてあげます。

この意味が理解出来ない人は、映像の表現の基本である光の三原色についてや、透過光についてをきちんと学びましょう。

割とこの辺りをすっ飛ばして映像を作ってしまう方も、カメラ先行型の今の時代は少なからず多いと思いますので、こうした事をきちんと理解できていない(基礎がない)=良い映像が撮れていないケースが多いハズです。

 

スケールを少しだけ拡大・縮小

上のセッティングが出来たら後は各フッテージのスケールを0.5ほどだけ拡大なり、縮小なりしてやると、昔のフィルムにあった意図せず出来たRGBのズレ感を表現出来るのです。

拡大・縮小のサイズを大きくして、一部だけ指定してやれば、『ビビビッ!』といったノイズが走ったような一瞬のグリッチ的な表現も出来るし、それをプリセットしておけばいつでも使える小技としても保存もしておけるので、この方法は覚えておくとかなり便利極まりないですね。

 

動画では言い忘れた『ブラー』をかける

動画では言い忘れましが、エフェクトの『ブラー』をかけると、これまた雰囲気が出てオススメです。

各フッテージにブラーをかけてしまうと、映像すべてがぼんやりとしてしまうため、青なら青のフッテージだけを……例えば20%ほどブラーをかけてやると、解像度の少し甘い『ホワッ』とした表現や、夜であれば光がぼやけたような表現も可能になるので、ブラーは色々と使い所が多いため覚えておくと間違いないですね。

 


最近知ったアーティスト『Vaundy』の東京フラッシュという曲のMVが完全にそんな編集方法でしたね。

しかしこのVaundy、調べてみたらまだ21歳ぐらい!驚くほどセンスが良くてビックリです。

公衆電話などきっと一度も使ったこともない世代だろうにと不思議に思いながら、ボクも15年以上も昔に、公衆電話を使ってMVを撮っていました(笑)その時は撮られる側でしたけど。

公衆電話に限らず、電話は小道具として最強!!

 

終わりに

という訳で今回は『RGBがズレたフィルムっぽい動画をPremiere Proで編集する方法』をお伝えしてみました。

タイムラインに3つのフッテージを置くため、編集データが重くなりますのでそれなりのコンピューターが必要になってくるのは言うまでもありませんが、4Kが編集出来るコンピュターであればそこそこイケるはずですので、是非チャレンジでしてみてください。

ボクは昔ラップトップでやっていましたが、書き出し時間がめちゃめちゃかかりましたね(汗)

 

そして超オススメコストパフォーマンス最強のSIGMAのAPS-C用の単焦点レンズ『SIGMA 16mm F1.4 DC DN。α6000シリーズに最強です。今回はこちらで撮りました。