過去の出来事、技術、思想を未来の視点から再解釈するために書き残すブログメディア Hyperpast Journal(ハイパーパストジャーナル)。書き手は映像クリエイターのDAISUKE KOBAYASHIです。

🧬 はじめに 🧬

#11ではカンジダ菌について。カンジダ菌とはカンジダ菌皮膚炎などのカビ系症状としてご存知の方は多いかもしれませんが、実はカンジダ菌は攻撃モードになると体に多くの影響を与える菌なのです。実はあなたの不調はカンジダ菌が悪さをしているかもしれません。そんなカンジダ菌について今回は書いてみたいと思います!

💁 「ヘルスラーニングジャーナル」とは?

ちなみに、ヘルスラーニングジャーナルとは、40代の僕が学んだ最新の健康・栄養に関する知識を整理し、記事化して発信していくシリーズです。

従来の栄養学から分子栄養学、そして精密栄養学へと進化している現在の流れを深掘りしながら進めています。

💁 なぜ「ヘルスラーニングジャーナル」を書くのか?

健康に関する情報は日々アップデートされており、従来の「カロリー計算」「バランスの良い食事」ではカバーしきれないほど、多くの研究が進んでいます。特に個々の遺伝情報や腸内環境に基づいた「精密栄養学」などの新しい概念では、これからの健康管理に大きな影響と可能性を与える分野です。いわば人類の健康のためのあたらしい未来です。

僕自身が最前列で学びながら、それを整理し、実践し、記事にまとめることで、読者の皆さんにも有益な情報を共有できればと考えているのです。

そして、精密栄養学を学び、取り入れることで、ウイルス対策や毎日なんだかパッとしないブレインフォグ、倦怠感、片頭痛、謎の疲れ、眠気などといった、病院に行っても「異常なし」と診断されてしまうような症状を改善できる可能性を、僕は持っていると感じています。

ぜひ、この機会に皆さんも僕と一緒に学びましょう!ではいってみましょう!

🧬 人類とカンジダ菌の深い歴史 🧬

カンジダ菌は、僕たちの体内に自然に存在する真菌の一種です。その歴史は1億5千万年前にさかのぼり、哺乳類が進化する過程で共生関係を築いてきました。現代でも、赤ちゃんが母親から受け継ぐ形で共生が始まります。しかし、体内環境が乱れると、共生菌から「攻撃モード」に変わり、健康に深刻な影響を及ぼすことがあります。

💁 無害な菌の重要な役割

補足として僕たちの体内には、カンジダ菌を含む多くの無害な菌が共生しています。これらの菌は腸内環境のバランスを整え、免疫機能をサポートする重要な役割を果たしています。しかし、バランスが崩れると悪影響を及ぼす可能性があるのです。

🧬 カンジダ菌の基本的な生態 🧬

カンジダ菌は日和見菌(ひよりきん)であり、健康な体では問題を引き起こしません。しかし、免疫力が低下したり腸内環境が乱れたりすると病原性を発揮します。カンジダ菌には主に2つの形態があります。

酵母型(共生モード)

  • 単細胞で丸い形状。
  • 腸内や皮膚で共生し、害を与えない。

菌糸型(攻撃モード)

  • 糸状に変化して組織に侵入。
  • 炎症を引き起こし、毒素を放出する。

この形態変化は体内のpHや免疫の状態に依存しており、特に腸内がアルカリ性に傾くと菌糸型に移行しやすくなります。

🧬 カンジダ菌が攻撃モードに変わるトリガー 🧬

カンジダ菌が攻撃モードに移行する要因には、次のようなものがあります。

  • 腸内フローラの乱れ:抗生物質や偏った食事が引き金に。
  • 免疫力の低下:ストレスや睡眠不足で免疫が弱体化。
  • 高糖質な食事:糖質はカンジダ菌の栄養源。
  • 慢性的なストレス:腸内環境が悪化し、pHがアルカリ性に変化。

特に、糖質の過剰摂取や加工食品の摂取が、菌の攻撃モードを促進する大きな原因となります。

🧬 カンジダ菌がもたらす健康リスク🧬

カンジダ菌が攻撃モードに入ると、さまざまな健康リスクを引き起こします。

💁 腸内環境の悪化

菌糸が腸壁に侵入し、「リーキーガット症候群」を引き起こします。これにより未消化のタンパク質や毒素が血流に入り込み、慢性炎症やアレルギー反応を引き起こします。

💁 代謝の低下

カンジダ菌は次のような有害物質を生成します。

  • アラビノース:タンパク質の糖化を促進し、老化や慢性疲労を引き起こす。
  • 酢酸:ミトコンドリアの機能を妨害し、エネルギー不足に。
  • シュウ酸:カルシウムと結合して腎臓結石の原因となる。

💁 免疫機能の低下

カンジダ菌はバイオフィルムという防御膜を形成し、免疫細胞や抗真菌薬の攻撃をかわします。この膜に守られた菌は駆除が難しく、慢性的な感染症や全身性カンジダ症の原因となります。

🧬 代表的なカンジダ菌の種類と特徴 🧬

カンジダ菌には多数の種類が存在しますが、次の5つが代表的です。

カンジダ・アルビカンス

  • 最も一般的な種。口腔や膣、腸に感染。

カンジダ・グラブラタ

  • 抗真菌薬への耐性が高く、尿路や血液感染の原因に。

カンジダ・トロピカリス

  • 糖尿病や癌患者に感染しやすい。

カンジダ・クルセイ

  • 免疫抑制状態の患者に感染し、全身性カンジダ症を引き起こす。

カンジダ・パラプシロシス

  • 新生児や手術後の患者に感染しやすい。

🧬 カンジダ菌を増やさないための対策 🧬

カンジダ菌の過剰な増殖を防ぐためには、次のような対策が有効です。

💁 食事の見直し

  • 糖質や加工食品を控え、腸内細菌のバランスを維持。
  • 抗カンジダ食品:にんにく、ココナッツオイル(カプリル酸)、生姜など。

💁 腸内環境を整える

  • プロバイオティクス(乳酸菌・ビフィズス菌)を積極的に摂取。
  • 食物繊維を取り入れ、善玉菌を増やす。

💁 ストレス管理と十分な睡眠

  • ストレスは腸内環境に大きな影響を与えるため、リラックス習慣を取り入れる。
  • 睡眠の質を高め、免疫力を維持。

💁 定期的なファスティング

  • オートファジーを活性化し、病原性のカンジダ菌を減少させる。
  • ユーザーが実践している16時間ファスティングは有効な手段となる。

🧬 カンジダ菌除去時の注意点(ダイオフ反応)🧬

カンジダ菌が急速に死滅すると、大量の毒素が放出され「ダイオフ反応」が起こる場合があります。症状としては頭痛、倦怠感、発疹、胃腸の不調などがあります。対策として、

  • 水を多めに摂取し毒素を排出する。
  • MCTオイルなどを活用しエネルギー供給を維持。
  • 焦らず徐々に菌の減少を進める。

があります。

🧬まとめ 🧬

カンジダ菌は、僕たちの体内に共生する真菌で、通常は無害ですが、腸内環境の乱れや免疫力の低下によって攻撃モードに変わり、炎症や慢性疲労、免疫機能の低下を引き起こす可能性があります。

腸内環境を整え、糖質を控え、ストレスを管理することで、カンジダ菌の増殖を抑制できます。健康維持のために、日々の食事と生活習慣を見直し、バランスを保つことが大切です。

#12は亜鉛について書いていきます!

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